ACROSⅡ 現代的モノクロ表現
昨年秋にFUJIFILMより発売されたモノクロフィルム、ACROSⅡを現像してみた。
今までモノクロフィルムはILFORD、Rollei等の海外製がインパクトが強く気に入っていたが、日本製のものは初体験。売り文句では超微粒子による階調と精細さが強調されていたがどうだろう。
御託を並べるより実際の写真を見たほうが分かりやすいかと思うので、早速作例を。
カメラはシャープな画が撮れるRetina Ⅲc
現像はこんな状況でも営業を継続してくれている奈良写真倶楽部さん。
たしかに光のグラデーション部は滑らかで美しい。ただコントラストが高すぎ、晴天の日のハイライト部が白飛び気味なのが残念。
グレーの質感はノーマルグレーにかなり近く、全体的に良くも悪くも優等生的なフィルム。
フィルムに個性があまり無いので、レンズの個性が強調された仕上がりになると思う。
ILFORDのガツンとした仕上がりも捨てがたいけど、ACROSの繊細な仕上がりも悪くない。
こうしてみると、カラーネガよりも白黒の方が選択肢が豊富で選ぶ楽しさがあって楽しい。
カラーネガは仕上がりで選ぶならポートラ一択だしなぁ(ただ高い)
もしかしたらこの微粒子を最大限に生かすには、35mmよりもブローニーくらいのサイズの方がいいかもしれない。
近いうちにBRONICA S2に入れて試してみようと思う。
国産×国産の組み合わせで真面目すぎるかな。