さよならフィルム。改めましてデジタル。
前回のローライフレックスの記事の最後に宣言した通り、6ヶ月以上(正確には8ヶ月!)もブログを留守にしてしまいました。
その間はずっとツイッターとインスタグラムをメインに作品投稿していたので、ブログを疎かにしてしまっていたのですが、久しぶりに自分のブログを見ていて「見返すことの大事さ」みたいなものを感じたので記事を書き起こしてみました。
SNSの方も少々マンネリ気味なので、しばらくはまだブログを更新していこうかと思います。
さて、フィルム写真をメインに撮影活動を続けてきた私ですが、今年2月半ばにフィルムを辞めデジタルに注力する決断をしました。
理由としてはお察しの通りフィルム価格の高騰です。現在35mmネガフィルムが1本1,000〜1,500円くらい、ブローニーが1,400円くらいですかね。
ここに現像とスキャン代1,200円前後を乗せるとかなりの金額になってしまうのはお分かりかと思います。
一時期はカラーネガを自家現像してみたり、デュープを自分でしてみたりしてコストダウンを図っていましたが、それらの手間を無意識のうちに煩わしく思うようになっており、写真本来の楽しさを忘れて撮る枚数も減り、「いかにコストをかけずにフィルム写真を撮るか」ということばかり考えるようになってしまいました。
こうなってしまっては元も子もないのでいっそフィルムを辞めてしまった方が写真を嫌いにならなくて済むのでは?と思うようになりました。
幸いなことに自分には仕事用にSONYのα7Ⅲがあったので、今はそれにオールドレンズ をつけて楽しんでいます。
また、デジタル移行の理由の一つにデジタル現像に対する意識の変化がありました。
以前はRAWデータで撮っても露出の微調整だけで済ましたり、そもそのRAWを撮らなかったりして現像を疎かにしていましたが、あるときTwitterでとある写真家の「ユーザーから送られてきたRAWデータを現像し直してコメントともに送り返す」というプロジェクトを見るようになり自分の中のデジタル現像に対する思いが変わってきました。
「自分のイメージ通りに写真を変化させていく」というごく当たり前のことを学び、デジタルで撮る写真が変わってきました。
(昔の自分のブログを読み返すと「フィルムにしか写らないものがある」とか言ってるけど、ちゃんとデジタルの現像やれよ!と思う)
自分の中でのデジタル現像の理想型はやはりフィルム写真です。
もしこの写真がフィルムで撮ったものだったらどのような色味、質感になるだろうか?
過去同じようなシチュレーションで撮ったフィルム写真と見比べてみてどうだろうか?
そんなことを考えながら現像をしています。
一応、35mmモノクロ長尺フィルムはまだ残っているので、たまにフィルムで撮ることもあるとは思いますが、これからはデジタルでいい写真を残せるよう努力していきます。