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フィルムカメラと写真のブログ

第三の目 フィルムカメラを使う理由

写真を撮る理由については、カメラを持つ人の数だけ答えがあると思う。

自分は日常の中での違和感や、予定調和からはみ出したモノたちを写真に残したいと思っている。

そういったモノは非常に不安定で、直ぐに片付けられる、元に戻される定めにあるから写真に残す価値もあると思っている。

あくまで今の考えではあるので、明日には変わるかもしれないけれど…

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今日、ある年上の人と話していて印象に残る言葉があった。その方は写真家では無いけれど、とても尊敬できるクリエイター。

自分にとっての写真というモノについて話をしていた時、その人は「写真は第三の目」だと言った。

脳には直接繋がっていない、目。

過去を見ることができる、目。

 

それを聞いてハッと気づくことがあった。自分は過去の自分が何を見ていたのか知るために写真を撮っていたのではないのかと。

写真は感覚とは切り離された客観的な目なので、その場の雰囲気や自分の気分に左右されず、目で見たモノを見ることができる。

そうすると自分が外の世界をどのような考えで、どのような角度で見ているのかを客観的に知る手掛かりになる。

「自分自身を知るために写真を撮る」

凄まじいスピードで社会が動き、自分を見失いがちな現代においてきっとこれは大事なことだと思う。

そしてその時に使用するのは、きっとデジタルカメラではなくフィルムカメラだろう。

 

さまざまな経験を経たクリエイターは、語る言葉も素晴らしいと思った。

明日も自分のために写真を撮ろう。

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