ある日、会社の倉庫を漁っていた時に奥底の底から、物凄いカメラを発見した。
紛う事なき大判カメラ!
調べてみるとホースマンER-1というカメラで、フィルムバックの交換で6×9と4×5の写真が撮れるそう。
全体的にホコリは被っていたけれど、光学と機構部分には問題なさそうで安心。
4×5の撮影にチャレンジしてみたかったけれど、会社には6×9のバックしか無かったので、まずはこれでテスト撮影をしてみる予定。
右側のハンドグリップを用いれば手持ち撮影も可能なようだけど、レリーズの回路がダメなっていてシャッターが切れなかったので、ケーブルレリーズで運用。
というかこれだけ大きくて重いカメラを手持ちするのは、相当な精神力が試されそう。
ハンドグリップと外付けファインダーを外した状態で2.5kgほど。ブロニカよりも重いけれど割と実用的な重さでは無いだろうか。
当面はファインダーを外して、三脚スタイルで撮る予定。レンズが65mm(35mm判換算24mm)でかなりの広角なので、近所の海でも撮ってみようかな。
少しづつ大きいカメラを扱う恥ずかしさ(?)にも慣れてきて、撮影中に通行人に見られても動じなくなってきた(笑)これぞ精神修行。
6×9なので120フィルムで8枚。
ランニングコストは一枚あたり250円!
35mm→6×6と少しづつフィルムサイズを大きくしてきたけれど、ついに単価が200円を超えてしまった…
ここまで来たぞ!と言う達成感と、底無し沼にハマった哀しさで不思議な気分。
そういえば敬愛する開高健が、
「趣味には楽しさだけでなく、苦しみ、哀しみがある」的な事を言ってたような、言ってなかったような…
趣味で自分を見失うのもまたアリかな…